アルバム『夢唄』に収録されている『やすらぎ橋』は、長野県茅野市に実在する橋です。
やすらぎ橋から八ヶ岳をのぞむ
CDのライナーノーツをみると「やすらぎ橋は、コンクリートでトラックも楽々往来する、大きな橋だ。決して、特別な橋ではない」とある。たしかにそのとおりで、リトルも“やすらぎ橋”という言葉を聞いて、「あれ、茅野にあるじゃん。でも、ぜんぜん情緒的じゃないおっきな普通の橋よ」と思いました。その違和感は、『木根川橋』が実は大きな橋だったときの衝撃(^^;にも似ている、「ん?歌のイメージとちょっと違うな…」というものでした。

しかし、さださんは「はじめ、この橋の名前を見たときに抱いた、この土地の人々の“想い”が深く心に残った」と書いている。たしかに「やすらぎ」という橋名は、ほかの単なる地名を利用しただけのものとはちがっているかもしれない。
あたりまえのように思っていた橋の名前を、あらためてその命名した人の“想い”にまで考えを馳せてくれたさださんに、こちらが感謝したいくらいです。

「やすらぎを求める心は、誰にでもあり、ひとつの障害を渡る『橋』はまた、誰にでも得られるものだ。ここでは、実在の橋をきっかけに、全ての人の心に架かる橋を歌った。障害を越えさせてやりたい、は、母性と言ってよいだろう」とある。
あの、いつも見ていたやすらぎ橋に、“母性”を導いたさださんにも、あらためて感心してしまいます。
この橋が、本当に安らぎを与える橋になってほしいと思います(・・・が、実際は上の写真でも分かるとおり、車通りの多い橋でとても生活橋ではないので、車で通行する人が街[日常]とリゾート[やすらぎ]を結ぶ橋になってくれればいいかな)。
欄干には、詩のイメージ通りひらがなで「やすらぎのはし」と書かれてあります。
反対側の欄干には川の名前「上川」と書かれてあります。「上川」はかつて「六斗川」とも呼ばれていたようで、ライナーノーツにも「六斗川にかかる橋」と紹介されてます(この辺については、「八ヶ岳に立つ野ウサギ」の「六斗川と桜」もご参照下さい)。
余談ですが、ちなみにこの橋、中央道の諏訪ICから白樺湖方面へ向かう主要道にあって、怪鳥は夏の流星観測に来るときに(1987年頃から)ずーっと使ってる橋でした。リトルに案内されて「この橋のことかぁ」と思ったものです。ある意味リトルに出会う前から知ってる橋なのでした。